話しやすい環境作り
桜の花と共に、今年も入学・進級の季節がやってきました。
お子様は新たな出会いに心躍らせる一方、それと同じくらいの不安を抱えての出発となります。
親御様も「どんな先生が担任に付かれるのか」「友達とのコミュニケーションは上手に出来るのか」等の心配が尽きないと思います。
しかし、そうした親御様の不安な気持ちはとても理解の出来るものですが、お子様の前では可能な限り表情や言動に出さないように注意したいものです。そうした親御様のちょっとした変化をお子様は敏感に感じ取り、より一層不安になるものです。
親御様は「楽しみね」と言う、簡単な言葉と笑顔で十分ですので、お子様の心の中の不安を取り除いてあげてください。「そうか、新しい学校って楽しいんだ」と思えるようにしてあげてください。
幼稚園や小学校が始まったら、お子様の様子を十分に観察するようにしましょう。決して根堀り葉堀り、幼稚園や小学校での出来事を聞き出そうとしない方が、結果として多くのことをお子様から聞くことが出来ることが多いものです。
例えば、ゆっくり夜のお風呂にでも入りながら、お子様が何かを話し出すのを待ってあげてみてください。
楽しかった事、困っている事、分からない事、場合によっては意地悪をされた事などを、お話するようになると思います。親御様の心配から来る多くの質問は、時によっては、お子様にとって話しにくい環境となってしまいます。
そして、明らかにお子様が間違っている話をしても、いきなり否定的な返事をせず、まずは「そうね。そうなの。」と一旦受け入れてあげることも大切です。
とても些細な気遣いですが、話しやすい環境と言うのは、こうして徐々に出来上がっていくのです。
このような環境を上手に作っていくことにより、隠し事をしたり、嘘やごまかしをすることはなくなるのではないでしょうか。
なかなか難しい事ではありますが、本当の意味での親子の信頼関係の構築の第一歩となりますし、やりがいのある"親業"であると思いますので、意識してお子様と向き合ってみてください。
桜の花が散り、青々とした葉が生い茂る頃には、お子様から積極的に、今日あった出来事を話すようになるでしょう。
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